タスペーサーとは?屋根塗装に欠かせない「縁切り」部材の役割と必要性
屋根塗装を検討している方の中には、「タスペーサー」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
タスペーサーは、特にスレート屋根(コロニアルやカラーベストなど)を再塗装する際に欠かせない小さな部材で、見た目には目立たないものの、屋根の耐久性や雨漏り防止に大きく関わっています。
今回は、タスペーサーの役割や種類、従来の縁切り作業との違い、そして実際にどんな場面で必要になるのかを、倉敷市の外壁塗装専門店「ペイントプロ美達」がわかりやすく解説していきます。
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タスペーサーとは何か?
タスペーサーとは、スレート屋根の塗装時に「縁切り」を行うために使われる小型の樹脂製パーツです。
スレート屋根は、薄い板状の屋根材を重ねて施工することで排水性を保っていますが、再塗装を行う際、塗料が屋根材の重なり部分に入り込み、隙間を塞いでしまうことがあります。
この隙間が塞がると、屋根内部に雨水や湿気がたまりやすくなり、内部腐食や雨漏りの原因となることがあります。
そうしたトラブルを防ぐため、タスペーサーを屋根材の重なり部分に差し込むことで、適度な隙間(通気・排水のためのスペース)を確保します。
つまりタスペーサーは、「屋根の呼吸を助ける小さな部材」なのです。
タスペーサーの主な役割
タスペーサーが果たす役割は、大きく分けて3つあります。
1. 雨漏りの防止
塗装によって隙間が完全に塞がってしまうと、雨水が流れずに屋根材の裏側へと回り込みます。
これは「毛細管現象」と呼ばれ、水分がわずかな隙間を伝って内部へ侵入する現象です。
タスペーサーで適切な空間を設けることで、この毛細管現象を防ぎ、雨水がスムーズに流れるようにします。
2. 結露・湿気の抑制
屋根の内部には、昼夜の温度差によって結露が発生することがあります。
湿気が逃げられない状態が続くと、野地板や下地木材が腐食したり、カビが繁殖したりする原因になります。
タスペーサーを使うことで屋根内部の通気が確保され、湿気を外へ逃がすことができます。
3. 屋根材の長寿命化
通気性が保たれることで、屋根材や下地材が乾燥しやすくなり、結果として屋根全体の劣化を遅らせることができます。
特に倉敷市のような湿気が多い気候では、こうした通気確保の工夫が屋根の寿命に大きく影響します。
タスペーサーの種類と使い分け
タスペーサーには屋根の形状や厚みによっていくつかの種類があります。
代表的なものは「01」「02」「03」の3タイプで、それぞれの特徴は以下の通りです。
タスペーサー01・02:一般的なスレート屋根向け。現在最も多く使用されているのは「02」。
タスペーサー03:厚みのあるスレート材、または特殊な屋根形状向け。
施工時は、屋根材の厚みや勾配を考慮しながら、最適なタイプを選定します。
一見小さな違いですが、隙間の確保量が異なるため、誤った選定をすると通気不足や浮き上がりが起きる場合があります。
このため、経験豊富な職人による判断が非常に重要になります。
従来の「縁切り」との違い
以前は、タスペーサーのような便利な部材がなく、塗装が終わった後に職人が「カッター」や「皮スキ」と呼ばれる工具を使い、屋根材の重なり部分の塗膜を手作業で切っていました。
これが従来の「縁切り」作業です。
しかし、この方法にはいくつかの欠点がありました。
すでに塗装を終えた塗膜を切るため、作業後に塗膜が傷ついたり剥がれたりする可能性がある。
カッターの刃を入れる際に、屋根材そのものを傷つけてしまう危険がある。
作業の手間と時間がかかり、仕上がりにもムラが出やすい。
タスペーサーの登場によって、これらの問題は大幅に解消されました。
塗装前に部材を差し込むだけで、塗装後も自然に隙間が確保され、作業効率と安全性が格段に向上したのです。
タスペーサーを使用すべきケース
タスペーサーの使用は、すべての屋根に必要というわけではありません。
以下のような条件が当てはまる場合に使用します。
使用が推奨されるケース
スレート屋根(コロニアル・カラーベストなど)の再塗装を行う場合
屋根材同士の隙間が狭く、塗装後に閉じてしまう恐れがある場合
雨漏りのリスクが高い、あるいは通気性が悪い屋根構造の場合
使用が不要なケース
瓦屋根や金属屋根など、構造的に隙間を必要としない屋根
新築施工時に通気設計がしっかり取られている屋根
タスペーサーは「スレート屋根専用」と言っても過言ではありません。
屋根の種類を見極めて使用することが、施工品質を左右する大切なポイントです。
タスペーサー施工の流れ
実際の現場では、以下のような流れでタスペーサーが設置されます。
高圧洗浄で屋根表面の汚れや古い塗膜を除去
下塗り塗料を塗布(この時点ではタスペーサーを入れない)
下塗りが乾いた後、屋根材の重なり部分にタスペーサーを差し込む
中塗り・上塗りを行い、仕上げ
タスペーサーの差し込み位置や数は、屋根の勾配やデザインによって異なりますが、一般的には1枚の屋根材に対して2箇所が基本です。
タスペーサーを使わないとどうなる?
スレート屋根を塗装した際にタスペーサーを使用しないと、塗料で隙間が完全に塞がれてしまうことがあります。
一見、見た目は綺麗に仕上がりますが、内部で水が滞留し始めると以下のような症状が現れます。
屋根裏に湿気がこもり、結露が発生
野地板や下地の腐食
雨漏り
カビや藻の発生
塗膜の早期剥がれ
特に倉敷市のように湿度が高く雨の多い地域では、放置すると屋根全体の寿命を縮めてしまいます。
小さな部材ですが、屋根を守るうえで非常に重要な役割を果たすのです。
ペイントプロ美達が行うタスペーサー施工のこだわり
当社「ペイントプロ美達」では、屋根塗装の際にタスペーサーの必要性をしっかりと現地調査で判断しています。
屋根の勾配、素材の厚み、劣化状況を細かく確認し、必要な箇所に適切な数を配置します。
また、塗装工程の順序を厳密に管理し、下塗り後に確実に設置。
塗料で埋まってしまわないよう、塗膜の乾燥具合を見極めながら丁寧に進めます。
これにより、見た目だけでなく機能性も兼ね備えた長持ちする屋根塗装を実現しています。
まとめ:タスペーサーは屋根を長持ちさせる「小さな名脇役」
タスペーサーは非常に小さな部材ですが、屋根の寿命を延ばすために欠かせない存在です。
「たかが数ミリの隙間」と思われがちですが、そのわずかな空間が、雨漏り・湿気・結露といった大きなトラブルを防いでくれます。
屋根の塗装を検討している方は、見積もりや打ち合わせの際に「タスペーサーは使いますか?」と確認してみてください。
業者の知識や施工の丁寧さを見極めるうえでも、有効な質問です。
倉敷市でスレート屋根の再塗装をご検討の際は、ぜひペイントプロ美達へご相談ください。
経験豊富な職人が、屋根の状態を丁寧に診断し、最適な方法で施工いたします。
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