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倉敷市で外壁塗装・屋根塗装を行っているペイントプロ美達です。

倉敷市の冬は、東北や日本海側のような厳しい寒さは少なく、比較的温暖な気候と言われています。しかしその一方で、朝晩の冷え込みや日中との寒暖差が大きく、放射冷却が起こりやすいという特徴があります。

冬になると多くのご家庭でエアコンやストーブを使用し、室内を暖かく保つようになります。快適に過ごせるのはとても良いことですが、その環境が原因となり、外壁に思わぬ不具合が発生するケースがあることをご存じでしょうか。

「外壁の一部が欠けてきた」

「タイルが浮いているように見える」

「モルタルが膨らんで割れてしまった」

このような症状が倉敷市でも冬場に増えてきます。原因として考えられるのが「凍害（とうがい）」です。

凍害は寒冷地だけのトラブルと思われがちですが、実際には倉敷市のような比較的温暖な地域でも、条件がそろえば十分に起こり得ます。特に、室内外の温度差が大きくなりやすい住宅や、湿気がこもりやすい住まいでは注意が必要です。

この記事では、

・倉敷市の冬に凍害が起こりやすい理由

・凍害が発生する仕組み

・内部結露と外壁の関係

・放置した場合のリスク

・今日からできる具体的な予防策

について、わかりやすく解説していきます。

倉敷市の冬の気候と凍害の関係

倉敷市は瀬戸内海式気候に属し、降雪や厳しい冷え込みは少ない地域です。しかし、冬場は晴天の日が多く、夜間に熱が一気に逃げる「放射冷却」が起こりやすいという特徴があります。

日中は比較的暖かく、

朝晩はぐっと冷え込む。

この寒暖差が、外壁内部にとっては大きな負担となります。

さらに、

・暖房によって室内は常に暖かい

・外気温は夜間に一気に下がる

という状態が続くことで、壁の内部では結露が発生しやすくなります。倉敷市の冬は「寒さが厳しくないから大丈夫」と思われがちですが、実はこの寒暖差こそが、凍害の引き金になりやすいのです。

凍害とはどのような現象なのか

凍害とは、外壁材やモルタルの内部に入り込んだ水分が、気温の低下によって凍結し、その際の膨張によって外壁を内側から破壊してしまう現象です。

水は凍ると体積が増えます。外壁内部に入り込んだ水分が凍結すると、

・壁材を押し広げる

・小さなひびを拡大させる

といったダメージが繰り返し加わります。

この状態が続くと、

・モルタルの剥がれ

・細かなひび割れの増加

・表面の崩れ

・外壁の膨らみ

・タイルの浮きや剥離

といった症状が現れます。

倉敷市の冬は、凍結と融解を何度も繰り返しやすい気候です。そのため、一度水分が入り込むと、少しずつ、確実に劣化が進んでいきます。

**外からの雨だけではない

室内の湿気が凍害を招く理由**

凍害というと、雨水が外から入り込むことだけが原因だと思われがちですが、倉敷市では「室内側の湿気」が大きな要因になるケースが多く見られます。

冬場は、

・洗濯物を室内に干す

・加湿器を使用する

・浴室やキッチンの換気が不足しがち

といった生活環境になりやすく、室内には多くの湿気が発生します。

暖かい空気は湿気を含みやすく、その湿気は壁の内部へと移動します。外壁側が冷えていると、壁の中で結露が発生し、水分が溜まってしまいます。

この状態で夜間の気温が下がると、

内部結露 → 凍結 → 膨張

という流れが起こり、凍害につながります。

倉敷市は冬でも湿度が比較的高い日があり、結露が発生しやすい環境です。そのため、外壁の防水性能が低下している住まいでは、凍害のリスクが高まります。

凍害を放置した場合に起こるリスク

凍害は、自然に改善することはありません。放置すればするほど、被害は内部へと広がっていきます。

・剥がれた部分から雨水が侵入する

・外壁内部の湿気が抜けにくくなる

・断熱材が水分を含み、性能が低下する

・下地材や柱が腐食する

特に注意が必要なのは、構造部分への影響です。外壁表面だけの問題に見えても、内部では劣化が進行しているケースも少なくありません。

結果として、

外壁補修だけでは済まず

外壁の張り替え

下地材の交換

断熱材の入れ替え

内装補修

といった大規模な工事に発展する可能性があります。

倉敷市で凍害が起こりやすい住まいの特徴

次のような条件に当てはまる場合は、特に注意が必要です。

・北側の外壁だけ劣化が進んでいる

・築15年以上で外壁塗装をしていない

・モルタル外壁の住宅

・サッシ周りにひび割れがある

・室内干しや加湿器の使用頻度が高い

・換気扇をあまり使用していない

・外壁を触ると白い粉が付く

倉敷市では「見た目はそこまで悪くない」という状態でも、内部で劣化が進んでいることがあります。

凍害を防ぐために必要な対策

凍害対策には、外壁側と室内側、両方からのアプローチが欠かせません。

外壁側の対策

外壁塗装による防水性能の回復

防水性能が低下した外壁は、水分を吸い込みやすくなります。塗装によって防水性を取り戻すことが重要です。

コーキングの補修

サッシ周りや目地のひび割れは、水分の侵入口になりやすいため、早めの補修が必要です。

ひび割れや欠損の補修

小さなひびでも放置せず、早期対応が凍害予防につながります。

室内側の対策

冬でも意識した換気

短時間でも換気を行うことで、湿気を外へ逃がすことができます。

加湿のしすぎに注意

湿度は50～60％を目安に管理しましょう。

24時間換気のメンテナンス

フィルターの掃除を行い、換気量を確保します。

浴室・キッチンの換気扇を長めに使用

使用後にしばらく運転することで、湿気が室内に残りにくくなります。

凍害は早期対応が最も重要

凍害は、初期段階であれば、

外壁塗装と軽微な補修

で対応できるケースがほとんどです。

しかし、進行してしまうと、工事範囲が広がり、費用も大きくなってしまいます。早めに状態を確認することが、結果的に住まいと費用の両方を守ることにつながります。

最後に

倉敷市の冬は比較的穏やかですが、寒暖差と湿気という条件が重なることで、凍害が起こる可能性は十分にあります。外の寒さだけでなく、室内環境が外壁に影響しているという点を知っておくことが大切です。

外壁の欠けや剥がれが気になり始めたら、それは住まいからのサインかもしれません。早めに状態を確認し、必要な対策を取ることで、大きなトラブルを防ぐことができます。

倉敷市で外壁や屋根のことでお悩みの方は、ペイントプロ美達までお気軽にご相談ください。住まいを長く守るためのご提案をさせていただきます。