一級塗装技能士監修|外壁塗装の「下塗り」って何?見えなくなる工程こそ重要な理由
一級塗装技能士監修・解説。
外壁塗装について調べていると、よく目にするのが**「下塗り・中塗り・上塗り」**という言葉です。
「最終的に見えなくなる下塗りって、本当に必要なの?」
「上からきれいに塗れば同じじゃないの?」
「見積書に下塗りと書いてあるけれど、何をする工程?」
このような疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
岡山市・倉敷市のお客様からも、**「下塗りは何のためにするんですか?」**とご質問をいただくことがあります。
結論からいうと、下塗りは外壁塗装の仕上がりや耐久性を左右する、とても重要な工程です。
完成すると中塗り・上塗りに隠れて見えなくなりますが、見えないからこそ、きちんと施工されているかが大切です。
今回は、岡山県倉敷市で20年以上、外壁塗装・屋根塗装に携わってきたペイントプロ美達が、外壁塗装の下塗りの役割や重要性を分かりやすく解説します。
外壁塗装の「下塗り」とは?
外壁塗装というと、ローラーで希望の色を塗っていく作業をイメージされる方が多いと思います。
しかし、実際の外壁塗装では、いきなり仕上げ用の塗料を塗るわけではありません。
一般的には、
「下塗り → 中塗り → 上塗り」
という工程で塗装を進めます。
外壁塗装は基本的に「下塗り・中塗り・上塗り」
下塗りは、その名前の通り最初に塗る工程です。
そのあとに中塗り、上塗りを行い、外壁を紫外線や雨などから守る塗膜をつくっていきます。
中塗り・上塗りには、最終的な外壁の色になる塗料を使用することが一般的です。
一方、下塗りは色をきれいに見せることが主な目的ではありません。
下塗りは外壁と塗料をつなぐ重要な工程
下塗りを分かりやすく例えるなら、外壁と仕上げ塗料をくっつける「接着剤」のような役割です。
外壁へ直接仕上げ塗料を塗っても、下地の状態によっては十分に密着しないことがあります。
そこで下塗り塗料を塗り、中塗り・上塗りの塗料がしっかり密着できる状態をつくります。
つまり、下塗りは完成すると見えなくなりますが、その後の塗装を支える土台になる工程なのです。
なぜ外壁塗装では下塗りが重要なの?
下塗りには、大きく分けて3つの重要な役割があります。
①塗料を外壁に密着させる
もっとも大きな役割が、仕上げ塗料と外壁の密着性を高めることです。
外壁塗装では、ただ塗料を外壁に付ければよいわけではありません。
塗料がしっかりと外壁に密着し、丈夫な塗膜をつくる必要があります。
下塗りが適切に施工されていないと、中塗り・上塗りをきれいに施工しても、後になって剥がれなどが起こる原因になることがあります。
②傷んだ外壁への塗料の吸い込みを抑える
年数が経った外壁は、表面の塗膜が劣化していることがあります。
すると、スポンジが水を吸うように、塗料を必要以上に吸い込んでしまうことがあります。
これを塗装の現場では**「吸い込み」**と呼びます。
吸い込みが激しい状態のまま仕上げ塗料を塗ると、色ムラや艶ムラにつながることがあります。
下塗りを適切に行うことで、仕上げ塗料が均一に塗りやすい下地をつくります。
③仕上がりのムラを防ぐ
下塗りは、最終的な見た目にも関係しています。
古い塗膜や補修した場所などによって外壁表面に差がある場合、そのまま仕上げ塗料を塗るとムラが出ることがあります。
下塗りで下地を整えることで、中塗り・上塗りを均一に仕上げやすくなるのです。
下塗りを適切にしないとどうなる?
下塗りは完成後には見えなくなるため、お客様からすると確認しにくい工程です。
しかし、省略したり、外壁に合わない材料を使ったりしてよい工程ではありません。
塗膜の剥がれや膨れにつながることがある
下塗りが不十分だと、外壁と仕上げ塗料がしっかり密着せず、時間が経ってから塗膜の剥がれや膨れが起こる可能性があります。
剥がれや膨れにはさまざまな原因がありますが、下塗りは塗装の耐久性を考えるうえで欠かせません。
きれいに見えても長持ちしない可能性がある
外壁塗装で注意したいのが、施工直後の見た目だけでは工事の良し悪しを判断しにくいことです。
上から仕上げ塗料を塗れば、一時的にはきれいに見える場合があります。
しかし、外壁塗装の目的は見た目をきれいにすることだけではなく、その後も雨や紫外線から住まいを守ることです。
だからこそ、完成すると見えなくなる工程をどれだけ丁寧に施工しているかが重要になります。
下塗り塗料はどれも同じではありません
「下塗り塗料」といっても、すべて同じものではありません。
外壁材や現在の状態、使用する上塗り塗料などに合わせて選びます。
シーラー・プライマー・フィラーとは?
見積書などでは、シーラー・プライマー・フィラーといった名前を目にすることがあります。
シーラーは、下地への吸い込みを抑え、仕上げ塗料との密着を良くする目的などで使われます。
プライマーも密着性を高めるために使われる下塗り材です。
フィラーは比較的厚みをつけやすく、細かな凹凸などを整える目的で使われます。
細かな違いまで覚える必要はありません。
大切なのは、**「どの下塗り材を使うかは、外壁の状態によって変わる」**ということです。
外壁材や劣化状態に合わせて選ぶことが大切
同じ岡山市・倉敷市の住宅でも、外壁材や築年数、これまでの塗装履歴、傷み方はそれぞれ違います。
そのため、「この下塗り塗料なら、どの家でも大丈夫」と単純に決められるものではありません。
外壁の状態を確認したうえで、仕上げ塗料との相性も考えながら適切な下塗り材を選ぶことが重要です。
ペイントプロ美達が下塗り前に確認していること
美達がよくご相談を受けるのは、
「3回塗れば安心なんですよね?」
というご質問です。
確かに「下塗り・中塗り・上塗り」の3工程はひとつの目安になります。
ただし、大切なのは単純に回数だけを見ることではありません。
外壁の状態を確認し、必要な下地処理を行い、適切な材料を必要な量で施工することが重要です。
高圧洗浄と下地処理を丁寧に行う
下塗りの前には、高圧洗浄で外壁に付着した汚れやコケ、劣化した古い塗膜などを落とします。
また、ひび割れやコーキングの劣化などがあれば、状態に応じて補修を行います。
傷んだ部分をそのままにして上から塗るのではなく、「塗れる状態をつくってから塗る」ことが大切です。
良い塗料を使っても、下地が整っていなければ、その性能を十分に発揮できない可能性があります。
外壁の傷み方を見て施工方法を判断する
実際の現場では、同じ建物でも場所によって劣化状態が違うことがあります。
日差しを強く受ける面と、湿気がたまりやすい面では、傷み方が異なるケースも珍しくありません。
特に外壁の吸い込みが激しい場合などは、状態を確認しながら下塗りを進めることが重要です。
「今の外壁がどんな状態なのか」を見ることが、適切な施工につながります。
見えなくなる工程だからこそ写真でも確認
下塗りは、中塗り・上塗りをすると見えなくなってしまいます。
そのため、外壁塗装を依頼するときは、完成写真だけではなく、施工途中の写真を残してもらえるか確認するのもおすすめです。
ペイントプロ美達でも、施工中の状況が分かるよう、写真などを活用しながら工事を進めています。
「きちんと下塗りをしたことが分かる」ことも、お客様の安心につながると考えています。
外壁塗装の見積りでは「下塗り」も確認しよう
外壁塗装の見積書を見るときは、金額や塗料の商品名だけに目が行きがちです。
しかし、ぜひ確認していただきたいのが下塗りの記載です。
「下塗り・中塗り・上塗りがどのように記載されているか」
「どんな下塗り材を使用する予定なのか」
「なぜその下塗り材を使うのか」
など、分からないところがあれば施工前に聞いてみましょう。
理由があって材料を選定している業者であれば、外壁の状態と合わせて説明してもらえるはずです。
外壁塗装では、「どんな塗料を使うか」と同じくらい、「どのような工程で施工するか」も大切です。
まとめ|見えなくなる下塗りこそ外壁塗装の大切な工程
外壁塗装の下塗りは、完成すると見えなくなってしまう工程です。
しかし、
・外壁と仕上げ塗料を密着させる
・傷んだ外壁への塗料の吸い込みを抑える
・仕上がりを整える
など、大切な役割があります。
外壁塗装を検討するときは、仕上がりの色や塗料のグレードだけでなく、**「下塗りや下地処理をどのように行うのか」**にも注目してみてください。
ペイントプロ美達では、岡山市・倉敷市を中心に、お住まいの外壁の状態を確認したうえで、必要な補修や塗装方法をご説明しています。
「見積書に下塗りと書いてあるけれど、よく分からない」
「うちの外壁にはどんな塗装が合っている?」
「まだ塗り替えが必要な時期なのか知りたい」
といった段階でも大丈夫です。
外壁塗装は、分からないまま工事を決める必要はありません。
外壁の状態や塗装について気になることがございましたら、まずは現在のお住まいの状態を確認するところから、ペイントプロ美達へお気軽にご相談ください。








