塗料の貯蔵安定性とは?品質を守るためのポイントを解説
こんにちは、倉敷市の外壁・屋根塗装専門店「ペイントプロ美達」です。
本日は「塗料の貯蔵安定性」についてご紹介します。
塗料は製造されてから実際に使用されるまで、さまざまな環境にさらされます。その間に品質が変化せず、安定した状態を維持できるかどうかを「貯蔵安定性」と呼びます。
もしこの性質が低ければ、塗料は使う前に劣化してしまい、施工後の仕上がりや耐久性に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
外壁塗装の品質を左右する大切な要素ですので、ぜひ知っておきましょう。
ペイントプロ美達は倉敷市の屋根塗装・外壁塗装・雨漏り工事・防水専門店です💁♀️✨
ペイントプロ美達は地元倉敷市の地域密着の塗装・雨漏り・防水専門店として
岡山県倉敷市で多くの工事をさせていただいております🤗🏠
これからも地域の皆様により愛される会社を目指し、塗装工事・雨漏り工事・防水工事業を通して
地域社会に貢献していきます☺💐
1.塗料の貯蔵安定性に影響する要因
塗料は顔料、樹脂、溶剤、添加剤などが混ざり合った複雑な液体です。
これらの成分が長期保存の間に分離や化学反応を起こすと、本来の性能を維持できなくなります。
代表的な要因を挙げます。
成分の沈降や分離
塗料中の顔料など固形分は、時間が経つと容器の底に沈殿してしまいます。
軽く沈んだ程度なら攪拌で元に戻りますが、固まってしまうと均一に混ざらず、ムラや隠ぺい力不足を招きます。
化学反応による変質
塗料の樹脂が酸素や湿気と反応し、分子が結合してゲル状になったり固化したりすることがあります。
さらに水分との反応で加水分解を起こす場合もあり、性能低下の原因となります。
顔料が化学的に変質すると、色味が変わったり隠ぺい力が下がったりします。
粘度の変化
保存中に塗料が硬くなりすぎたり、逆にサラサラになりすぎることもあります。
これは化学反応や溶剤の蒸発、成分の分離などが関係しています。粘度が適正でなければ塗りやすさや仕上がりに影響します。
その他の要因
容器の金属が塗料と反応して錆びたり、穴が開いたりすることがあります。
また水性塗料では防腐剤の効果が弱まるとカビや細菌が繁殖して、性能を損なうこともあります。
2.塗料メーカーが行う安定性向上の工夫
品質を長期間維持するために、メーカーでは次のような対策がとられています。
分散技術の改良
顔料を均一に混ぜるために高性能な分散剤や機械を用い、固形分が沈殿しにくい処方にします。添加剤の活用
沈降防止剤、防錆剤、防腐剤、紫外線吸収剤などを加えて、分離や腐食、カビの発生、紫外線による劣化を防ぎます。容器の工夫
金属缶やプラスチック容器、エアゾール缶など、塗料の性質に合わせて最適な容器を選定します。保管条件の指定
一般的に5℃~35℃で直射日光を避けた環境が推奨されています。温度や湿度の管理は非常に重要です。
3.使用者ができる安定性管理のポイント
メーカーだけでなく、使用者側の扱い方でも安定性は大きく変わります。
適切な保管場所
日光を避けた涼しい場所で保管しましょう。冬場は凍結にも注意が必要です。使用期限の確認
期限を過ぎた塗料は品質保証ができません。必ず確認しましょう。開封後の扱い
開封後は酸素や湿気の影響で劣化しやすくなります。しっかり密閉し、できるだけ早めに使い切るのが安心です。使用前の攪拌
塗料を使う前には底からしっかりとかき混ぜ、成分を均一にすることが必要です。不十分なまま塗ると、色ムラや仕上がりの不良につながります。
4.安定性が失われた塗料の症状例
もし以下のような状態になっていれば、塗料は使用に適さない可能性があります。
顔料が固まって沈殿し、攪拌しても戻らない
ゲル状に固まり流動性がなくなっている
小さな塊(ブツ)が発生している
色が変わっている
このような塗料を無理に使用すると、剥がれや色ムラ、仕上がりの粗さなど施工不良を招くため、使用は避けるべきです。
5.まとめ
塗料の貯蔵安定性は、見た目の美しさだけでなく耐久性や保護性能を守るために欠かせない要素です。
メーカーが工夫を重ねていても、使用者側の保管や扱い方によっては品質が損なわれてしまいます。
直射日光や高温多湿、凍結を避け、使用前にはしっかりと攪拌する。この基本を守ることで、塗料は本来の性能を発揮します。
倉敷市のペイントプロ美達では、塗料の特性を理解し、最適な保管・管理を行ったうえで施工に臨んでいます。
安心して長持ちする塗装をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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