一級塗装技能士監修|外壁に緑色の汚れが!コケ・藻が発生する原因と対処法
一級塗装技能士監修・解説。
外壁をふと見たとき、「いつの間にか緑色になっている」「北側だけ緑っぽい汚れが目立つ」と気になったことはありませんか?
その緑色の汚れは、コケや藻が発生している可能性があります。
コケや藻は、すぐに雨漏りにつながるような症状ではありません。しかし、外壁が湿りやすくなっていたり、塗装の防水性能が低下していたりするサインとして現れることがあります。
今回は、岡山県倉敷市で20年以上、外壁・屋根塗装に携わってきたペイントプロ美達が、外壁にコケ・藻が発生する原因や放置するリスク、自分でできる対処法、塗装を検討したほうがよいケースまで分かりやすく解説します。
外壁の緑色の汚れは「コケ・藻」の可能性があります
外壁に緑色や黒緑色の汚れが広がっている場合、コケや藻が付着している可能性があります。
特に発生しやすいのが、建物の北側や隣家との距離が近い場所、植木の近くなどです。
コケや藻は水分のある環境を好みます。そのため、日光が当たりにくく、雨が降ったあとも外壁が乾きにくい場所ほど繁殖しやすくなります。
「汚れているだけだから、塗装には関係ないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに、コケがあるからといって、すぐに外壁塗装が必要とは限りません。
大切なのは、なぜコケや藻が発生しているのかを確認することです。
外壁にコケ・藻が発生する5つの原因
1.日当たりが悪い
最も分かりやすい原因が日当たりです。
南側はきれいなのに北側だけ緑色になっている住宅は珍しくありません。
日光が当たりにくい外壁は、雨や結露などによる水分が乾くまでに時間がかかります。湿った状態が長く続けば、コケや藻が育ちやすい環境になります。
特に建物の北面や北東面は、一度確認してみることをおすすめします。
2.風通しが悪く湿気がこもる
日当たりだけではなく、風通しも関係します。
隣家との間隔が狭い場所や、物置・カーポートなどによって風が通りにくくなっている場所では、外壁表面が乾きにくくなります。
「同じ家なのに、この面だけ汚れがひどい」という場合は、周囲の環境が影響していることがあります。
3.外壁の近くに植物や田畑がある
樹木や植栽が外壁のすぐ近くにある住宅も注意したいところです。
植物の周辺は湿度が高くなりやすいうえ、コケや藻などが付着しやすい環境になります。
岡山・倉敷では、住宅地であっても周辺に田畑や用水路がある地域があります。こうした立地条件によって、外壁に緑色の汚れが出やすくなることもあります。
4.外壁表面の防水性能が低下している
ここは塗装業者として特に確認しておきたいポイントです。
外壁塗装には、見た目をきれいにするだけでなく、雨水などから外壁材を守る役割があります。
年月が経過して塗膜、つまり「塗料が乾燥してできた保護膜」が劣化すると、表面が水をはじきにくくなります。
すると外壁が湿った状態になりやすく、コケや藻が付着しやすくなる場合があります。
そのため、築年数が経過した住宅で急にコケが目立ってきた場合は、単なる汚れだけではなく、塗膜の劣化も一緒に確認したいところです。
5.外壁の凹凸に水分や汚れが残りやすい
外壁材の種類によっても違いがあります。
特に表面に模様や凹凸があるサイディングは、その溝にホコリや水分が残ることがあります。
そこに湿気などの条件が重なることで、コケや藻が目立つようになることがあります。
外壁のコケ・藻を放置するとどうなる?
「緑色だけど、見た目を気にしなければそのままでもいいのでは?」というご相談もあります。
軽度のコケや藻であれば、直ちに大きな問題が起こるとは限りません。
ただし、長期間そのままにするのはおすすめできません。
コケや藻が広がっているということは、外壁表面に水分が残りやすい状態である可能性があります。
さらに塗膜の劣化が進むと、
・外壁の色あせ
・触ると白い粉が付く「チョーキング」
・塗膜の剥がれ
・ひび割れ
・サイディングの反りや浮き
など、別の劣化症状が一緒に現れることがあります。
大切なのは、「コケがある=すぐ塗装」と判断することではなく、ほかの劣化が出ていないかを見ることです。
コケ・藻は自分で落とせる?正しい対処法
軽い汚れならやさしく洗浄する
手の届く範囲にある軽いコケや藻であれば、水や外壁に適した洗浄剤を使い、柔らかいスポンジなどでやさしく落とせる場合があります。
ただし、強くこするのは避けましょう。
劣化した塗膜を傷つけてしまい、かえって外壁の保護性能を低下させることがあります。
洗剤を使用するときも、外壁材や既存塗膜に使用できるものか確認することが大切です。
家庭用高圧洗浄機には注意
「高圧洗浄機なら一気に落とせそう」と考える方もいらっしゃいますが、使い方には注意が必要です。
水圧が強すぎると、塗膜を傷めたり、シーリング部分や外壁の隙間から水を入り込ませたりする可能性があります。
シーリングとは、サイディング同士の継ぎ目などに入っているゴム状の防水材です。
特に築年数が経過している住宅では、洗浄前に外壁の状態を確認したほうが安心です。
高い場所は自分で作業しない
2階部分などにコケが見えても、脚立に乗って洗浄するのは避けてください。
濡れた状態での高所作業は転落事故につながる危険があります。
届かない場所については、無理に掃除するより専門業者に状態を確認してもらいましょう。
洗浄だけではなく外壁塗装を検討したいケース
コケや藻そのものは洗浄によって落とせても、外壁の防水性能が低下していれば再び発生する可能性があります。
特に、
・築10年以上が経過している
・前回の塗装から年数が経っている
・外壁を触ると白い粉が付く
・色あせが目立つ
・ひび割れがある
・塗膜が浮いたり剥がれたりしている
・コケを落としても繰り返し発生する
といった症状がある場合は、一度外壁全体を点検してみるとよいでしょう。
反対に、塗膜の状態が良好でコケが一部分に付着しているだけなら、すぐに全面塗装をする必要がないケースもあります。
ここを見極めることが重要です。
美達でよくご相談を受ける「北側だけ緑色」のケース
ペイントプロ美達でもよくご相談を受けるのが、
「北側の外壁だけ緑色になっているけれど大丈夫ですか?」
というケースです。
実際に確認すると、南側は比較的きれいなのに、北側や隣家との間だけコケ・藻が目立つ住宅があります。
こうした場合、私たちはコケだけを見るのではなく、外壁の色あせやチョーキング、ひび割れ、シーリングの状態なども確認します。
すると、「コケは目立っているものの塗膜はまだ比較的良好」という場合もあれば、「コケに加えて防水性能の低下が進んでいる」という場合もあります。
外壁の緑色の汚れは、原因まで確認して初めて適切な対処方法を判断できます。
施工事例を紹介する際も、塗装前のコケの状態、高圧洗浄後、塗装後という順番で写真を掲載すると、外壁がどのように変化したのか分かりやすくなります。
コケ・藻を発生しにくくするための対策
コケや藻を完全に防ぐことは難しいものの、発生しにくい環境をつくることはできます。
たとえば、外壁のすぐ近くまで伸びた植木を適度に剪定して風通しを確保する、外壁周辺に物を置きすぎないといった方法があります。
塗り替えをする場合には、防藻・防カビ性能を持つ塗料を検討する方法もあります。
ただし、どの塗料を使っても絶対にコケが生えないわけではありません。
建物の日当たりや周辺環境、外壁材の種類などを考えたうえで、住宅に合った塗料やメンテナンス方法を選ぶことが大切です。
まとめ|緑色の汚れは住まいの状態を確認するきっかけに
外壁に発生する緑色のコケや藻は、日当たりや風通し、周辺環境など、さまざまな原因によって発生します。
そのため、コケがあるだけで「今すぐ塗装しなければならない」と慌てる必要はありません。
一方で、今まで気にならなかったコケが急に増えてきた場合や、色あせ・チョーキング・ひび割れなども一緒に見られる場合は、外壁の防水性能が低下している可能性があります。
ペイントプロ美達では、岡山市・倉敷市を中心に外壁や屋根の状態を確認し、それぞれのお住まいに合ったメンテナンス方法をご案内しています。
「北側だけ緑色になっているけれど大丈夫?」
「洗浄だけでいいのか、塗装したほうがいいのか分からない」
そんな段階でも大丈夫です。
無理に塗り替えを決める前に、まずは現在の外壁がどのような状態なのかを知ることから始めてみてください。気になるコケ・藻や外壁の汚れがありましたら、ペイントプロ美達までお気軽にご相談ください。








